[ブリュッセル 21日 ロイター] - 米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの調達で、欧州州連合(EU)が接種1回当たり15.5ユーロ(18.6ドル)支払ったことが21日、スペイン紙バンガルディアの報道で分かった。

報道はベルギーの文書に基づくもので、EUは1回目の供給契約(2億回分)に対し、接種1回当たり平均15.5ユーロ支払うことで合意。この契約に含まれていたオプションでの1億回分の追加供給に対しても同水準の支払いを行った。

EUは今年1月に2回目の供給契約(3億回分)に調印したが、価格は1回目と同水準に据え置かれた。

このほか、EUが最初の2億回分の供給を確保するためにファイザー・ビオンテックに対し昨年12月に7億ユーロの前払い金を支払ったことも分かった。

EUは現在、ファイザー・ビオンテックと3回目の供給契約(18億回分)について交渉中。価格は1回当たり19.5ユーロになるという。

ベルギーの文書にはEUが他のワクチンに対して支払っている価格も記載されており、EUのワクチン調達が遅延しているのは支払い価格が低すぎるためとの見方が裏付けられた。

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