[チューリヒ 21日 ロイター] - スイスの医薬品大手ロシュは21日、2021年の売上高伸び率の予想を据え置いた。第1・四半期の売上高は149億スイスフラン(163億ドル)と前年同期比1%減少した。

第1・四半期は新型コロナウイルス検査関連が好調だったが、感染を懸念して医療機関の受診を控える動きが広がったため医薬品の販売が振るわなかった。フラン高も売り上げを圧迫した。

診断薬の売上高は新型コロナ検査関連の需要が旺盛で55%増の43億フランとなった。主力の医薬品事業は9%減の106億フランだった。

今年の売上高は為替変動の影響を除いたベースで一桁台前半から半ばの伸びになるとの予想を維持した。1株当たりの中核利益も同様の伸びを見込んでいる。