[ストックホルム 21日 ロイター] - スウェーデンの通信機器大手エリクソンの第1・四半期決算は、中核利益が市場予想を上回った。サムスン電子との特許訴訟の影響でロイヤルティー収入が減少したが高速通信規格5G関連機器の好調な販売で相殺した。

第1・四半期の調整後営業利益は53億スウェーデンクローナ(6億2790万ドル)。前年同期の46億クローナから増加し、リフィニティブが集計した予想中央値の50億クローナを上回った。

総売上高は498億クローナで横ばい。ロイヤルティー支払いや特許を巡るサムスンとの係争が打撃となった。

ボリエ・エクホルム最高経営責任者(CEO)は声明で「ネットワーク機器部門の販売は、知的財産権ライセンス収入の減少にもかかわらず、オーガニックベースで15%伸びた。これは中東とアフリカを除く全市場で活動が活発だったことを反映する」と述べた。

知的財産権ライセンス収入は8億クローナで、前年同期の25億クローナから減少した。

エリクソンはすでに、ロイヤルティー支払いの遅れや法的費用の可能性から第1・四半期以降、四半期営業利益が10億─15億クローナ減少する可能性を示唆していた。

エリクソンは、顧客であるオランダ通信大手KPNからも特許侵害で訴えられている。