米SPAC上場になびくアジア新興（写真=ロイター）
日本経済新聞
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少し前に日本のスタートアップ企業を対象とする米国SPACについての報道がありましたが、日本でもスタートアップ企業が東証等の国内市場への上場ではなく、SPACを通じて海外市場への上場を選択するケースも出てきそうです。
個人的にはSPACには健全な印象を持っておらず、否定的なのですが、最近では創業者や現経営陣に好条件の設計も広がりつつあるとも聞いており、英文開示等の追加的な負担の大きさがあったとしても、足もとの株式相場の活況が続くうちに、SPACを通じて早めに上場したいと検討する企業が存在してもおかしくないように思います。
現時点では東京証券取引所はSPAC導入に慎重な姿勢のようですが、国内の有望なスタートアップ企業が海外市場に「流出」するケースが出てこれば、金融業界としての議論の方向性にも影響するかもしれません。
（参考）
「日本企業狙うSPAC上場へ 社外取締役に元ロッテ監督」（日経新聞（2021年2月9日））
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0909X0Z00C21A2000000/
