[フランクフルト 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が20日に公表した統計で、16日までの週の債券買い入れが約3割増加したものの、過去最大規模の購入済み債券が償還を迎えたため、買い入れの効果が約半減したことが分かった。

ECBの統計によると、16日までの5日間にパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の下で新たに買い入れた債券は284億ユーロ。ただ、これまでにPEPPの下で買い入れた債券のうち、この期間に121億ユーロが償還を迎えた。

ECBは3月の理事会でPEPPの買い入れを次の四半期に拡大すると決定。ただ、新たな購入が償還で相殺される状態が続いており、22日の理事会後の記者会見で、ラガルド総裁がPEPPへのコミットメントを問われるのは必至とみられている。