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根源は国のだと思います。
働き方改革を一方的に社会に押し付けていて、
企業や組織の実情に合った対策ができていない。
結果的に経営層は従業員に皺寄せをする。
日本社会の慣習は少しずつ変わってきてはいると感じますが、
もう少し従業員の努力(無償サービス)に頼らない自立的な組織作り。国が推進してくれたらもっと良い変化があるのでしょうか。
休日に生活費のためにバイトに行くなどして100連勤をしたこともありました。周りの大学病院の医師も皆そうでした。
アカデミックな様々なことを勉強できる、経験できる環境ですが労働に見合った給与体制も確立すべきだと思います。
高給取りのイメージがある医師ですが、開業医や市中の勤務医と違い、大学病院の勤務医は本体(つまりメインの勤務先)からもらう給料は非常に安価です。それを「医局」というステージが用意するバイトでまかない、生計を維持するのが常です。(毎日働く大学からの総給料<週一の外勤の総給料、も良くある話)
医師は学会費や書籍日はじめ、記事にあるように出費も多い職業です。大学に所属する医師では一定期間大学院に行くことにより、無給期間も発生します(いわゆる無給医問題にも繋がります)。
確かに教授など有名な方は原稿料などもあり、収入は高額になりやすいですが、大学医療の現場を担っているのは若手~中堅であり、子持ち世代なども多いのが現状です。そんな中、突然の外勤禁止や給与削減を提示されれば、正直「生活の糧を失う」というのがリアルな感想です。
この100人の中には、大学での研究や高度医療を担う意思を持ちながら、泣く泣く諦めて他へ移った人もいるでしょう。
コロナにおける罰則の件、学費の件といい、女子医大の最近の方針には、「現場の人」を無視した方策が多い印象です。医療(に限らずですが)は人なくして成り立ちません。今後が危ぶまれます。
PS
病院のメインの診療科は当然、内科です。ここで170人中50人、約3割がやめたというのは、病院の運営の根幹に関わりますし、他科の診療にも大きな影響が出ると思います。
アメリカのスタートアップがその分野の世界的な権威をアドバイザーとして雇おうとした際に報酬の安さに驚いて、逆に心配していました。
以下、産業医という立場としてのコメントですが、これまで痛い目に遭って初めて労務環境について真剣に考え出す組織を多く見てきました。
身も蓋もない話ですが、労働者側がもっと自分に正直になってより魅力的な組織を選ぶことが結果的に組織の働き方改革を最も推進すると思っています。
私は副業の労働時間など管理しなくて良い、通算しなくてよい、それでも適法、そんなことしても誰にも何もいいことない、と散々色々なところで発信していたのですが、届かなかったようです。
大学病院の勤務医の生活基盤を破壊するような話ですよね。
私立の大学病院の給与はそれなりのポジションについても1000万円ぐらいでしょう。医師=高給のイメージとは大きく異なります。
開業医になれば2000万円以上、平均的には3000万円ぐらいでしょうから、この格差は大きいです
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2021041709262?playlist_id=30ef6a51-2fc4-4820-8945-f7bc0410dcfb
ここをコロナの最前線にしようと使命感を持って重症患者を受け入れて闘っているというのに病院経営は悪化、昇給はなし、賞与は半減、正直者がバカを見る状態になってしまっています。
医療の最前線こそ支援してあげたいです。
大量退職を起こしてしまった経営判断のミスもありますが、
日本の医療体制が抱える構造的な問題が
露呈したように思います。
担当の先生とは別に研修医の先生(女子医大なので女性)もいらしたんですが、昼も夜も平日も土日も、いつもいるので、「先生、いつもいますよね、帰ってるんですか?」と聞いたら「今朝帰りました」とのことで、暗黒な研修医や働き方を垣間見ました。アクセンチュア出身で、それなりに非人道的な働き方も経験した私も閉口です。
あのアクセンチュアさえ、働き方改革したんですが、医療の世界は変わらないようです。むしろ、やりがい搾取もあって更にあくどい。