[博鰲(ボアオ) 19日 ロイター] - 中国の政府当局者は19日、海外投資家による中国株への関心の高まりを受け、中国の規制当局が海外資本の流出入を注意深く監視していると発表した。

中国証券監督管理委員会(証監会、CSRC)の牙興海・副議長が博鰲アジアフォーラムで、中国株式がMSCIやFTSEのインデックスに組み入れられてから中国株式市場への海外資金の流入が急速に増加し始めたと指摘。中国株式市場における海外投資家の持ち株比率は現在5%と述べた。

また、中国には熟練したバリュー投資家が不足しており、海外投資家がそのギャップを埋めるだろうと言及。CSRCは中国株式市場への大規模な海外資本の流出入に「細心の注意」を払っており、中国株式により多くの海外資本を呼び込むための条件を整えていくと語った。

一方、中国国家外為管理局(SAFE)の宣昌能・副局長は同フォーラムで、SAFEも海外資本の流入について定期的な監視を続けていくと表明。中国人民元が上昇する外部要因が弱まっているとした。