2021/4/22

【理解】空港の経営は今、どうなっているのか

NewsPicks編集部

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この1年間、空港に行ったという人は、少ないだろう。

コロナ禍で移動が制限され、国内外の旅行は激減している。航空会社（エアライン）も便数を減らしており、空港に立ち寄る必要は、ほとんどなくなった。

航空系での報道では、エアラインの赤字を伝える内容がほとんどだが、当然、空港も大きく収入を減らしている。

空港経営は、コロナ禍でどうなっているのか。また、そもそも空港の経営は、どのような基準で判断すべきか。

空港経営に詳しい慶應義塾大学商学部の加藤一誠教授に、解説してもらった。

加藤　今回のコロナで、空港の収入がマイナスダメージを受けたのは間違いありません。

コメント

選択しているユーザー

• Kato Jun

  ユーザベース SPEEDAアナリスト

  ・2021年04月22日

  空港に限らず、交通含めたインフラ産業やその経営について、共感する点が多い。
  これらの産業・事業は、民間で行われることもあれば、国や地方自治体が行うことも少なくない。それは、インフラが整うことで、国・都市の魅力・競争力があがることにつながるから。だから「インフラ投資」。
  そこには自助努力もあれば、外的要因もある。だからこそ、経営などの評価では、同じような条件にあるところとの比較が重要。人口や周辺に大規模都市があったり、そことの競争があるのか、施策によってどういう変化が起こったのか。
  一方で、経営や事業経済性について「単独で捉えなくても良い」というのを印籠に、経営として体をなさず、また地元利権・政治に利用されることも少なくないのが過去の現実。それは路線の維持とかもそう。だからこそ、比較条件をできるかぎり適切に選択して、また変化がどっちに向いているのか、そういう議論や透明性が重要だと思う。

注目のコメント

• 松田 琢磨

  拓殖大学商学部国際ビジネス学科 教授

  ・2021年04月22日

  慶応義塾大学の加藤一誠先生による，空港経営に関する解説．経営そのものの仕組みのほか，乗客が多いことがすべてではないこと，民営化もすべての解決策ではなく地域ごとの対応策があること，さらには将来を見据えた対応が顧客の少ない今からでも必要であること，など重要な論点が簡潔ながら示されています．
  
  個人的には佐賀空港の成功事例は，地方のコンテナ港湾の運営でも見習える考え方だよな，というのを強く感じました．
• 佐藤 元則

  NCB Lab. 代表

  ・2021年04月22日

  現在、空港は国家のインフラです。しかし、自動運転車や空飛ぶ車が登場すると、地方空港は不要になるかもしれません。民営化された空港は、生き残りをかけて、しっかりとしたビジョンをもち、努力することを忘れてはなりません。