2021/4/20

【解説】フェイスブックが恐れる「iOS14.5」に注目せよ

NewsPicks編集部 記者
4月20日午前10時(日本の翌午前2時)から開催が予定される、アップルのスペシャルイベント「Spring Loaded」。
アップルファンは新型iPad Proなど新製品の発表を心待ちにしているが、ビジネス界からは別の視点で注目を集めている。
早ければイベント直後にリリースされるiOS14.5のアップデートによって、フェイスブックとの争いが激化する可能性が高いからだ。
「この変更は、非常に大きな問題になると考えている」
you have some of the iOS 14 changes that we think are going to be very problematic

(フェイスブック マーク・ザッカーバーグCEO、2020年Q4決算会見にて)
焦点となっているのは、「AppTrackingTransparency(ATT:アプリトラッキングに関する透明性)」と呼ばれる、新たなプライバシーのフレームワークだ。
売り上げの98%を広告に依存するフェイスブックは、広告の精度を高めるため、ユーザーの行動をアプリ内外でトラッキングしてきた。
しかし、新たなフレームワークのもとでは、ユーザーの許可なしにアプリを横断したトラッキングができなくなる。
「アップルは、人々を助けるためにやっているというかもしれないが、これは明らかに自社の競争力を高めるための一手だ」

(ザッカーバーグCEO)
iOS14.5で何が変わるのか。フェイスブックがここまで「吠える」理由はなぜか。NewsPicksが解説する。
INDEX
  • 「ATT」とは?
  • いつ何が変わるの?
  • フェイスブックは、なぜ困る?
  • アップルの思惑は?
  • これからどうなる?

「ATT」とは?