新卒採用「減らす」22% 主要110社調査、抑制続く
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記事以外の結果は目にしていませんが、110社を対象としたアンケートで減らすとした会社が22%(24社)、増やすが17%(19社)、前年並みが34%(37社)だと、残りの27%(30社)は未定か未回答でしょうか。「増やすとした企業は17%にとどまり」とのことですが、採用活動は未だ完全には終わっていないでしょうから、半分以上は既に増やすか前年度維持を決めていて、27%がこれから最終的な態度決めると読めなくもありません。
サンプルが110社で19社が増やす、24社が減らすなら、減らすところが有意に多いといえるかもしれませんが、『新卒採用「減らす」22%主要110社調査、抑制続く』という見出しから受けるほど昨年対比で大崩れしていないかもしれません。採用予定の総数の動きも知りたいところです。
とはいえ昨年に続いて抑制傾向で厳しい状況にあることは間違いありません。2022年度の採用活動が終わりを告げる前に一刻も早く医療体制を整えワクチン接種を進めて正常化への道筋を明確にし、残り30社の過半が自信を持って採用を増やすなり現状維持するなりに動くムードを生み出して欲しいと念じます (^.^)/~~~フレ!
注目のコメント
これからの時代に必要な人材-特にDX人材と呼ばれる人材を中心に-は日本企業の多くが社内で不足しており、中途での採用の取り合いになっています。日本企業の採用支援をしていますが、正直どこの企業も求める人物像、スキル・経験は同じようなもので、数少ないそういうレア人材にオファーが集中していく傾向が続いています。
社内で十分に必要な人材を確保できていないということは、新卒を採用しても人材育成を担当するに相応しい人も確保できていないということ。
新卒採用を増やせないという背景には、そういう社内事情もあるのではないでしょうか。
海外では、新卒でも学生時代や卒業後に実践的インターンを数ヶ月以上の中長期で経験し、会社で求められる基礎スキルや経験を自ら積んだ人たちから採用されていく傾向があります。日本でも同じように、新卒学生も自らスキル経験を身につけた上で就職活動に臨んでいく流れが今後生まれてくるのでしょうか。先日、労働経済学の専門家に、現在の雇用状況を伺いました。
たしかに、リクルートワークスの調査データをみても、新卒採用は半分以上の企業が減少と回答しているけど、半分は例年以上に強気の姿勢。業種間での採用動向も二極化していると推測されます。
実際、2025年頃から22歳人口(団塊ジュニアの子供達)が、一気に減りだすとの試算もあるだけに、若手人材取り合い合戦が終わるわけではないと思います。
なので、いまの状況で強気の業種も多々あるという希望も。応援してます前期の実質GDPは5%を超えるマイナス成長だったとみられますから、採用を抑えるのは企業として無理からぬ選択だったと思われます。が、今年度はその反動で4%程度のプラス成長が見込まれている中、前年度並み以上が51%に留まるというのは、かなり慎重ですね…
一方、今朝の日経新聞は、DX人材など一部で中途採用が拡大していると紹介しています。こうした流れを一層進め、新卒だの第二新卒だの中途だのといった「採用時点」には中立的な人材戦略を目指す時期に来ているのではと思います。