PHEⅤ車、欧州の規制変更で「エコ」でなくなる日
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ベントレーのエイドリアン・ホールマークCEOは、「たいていの人にとって、BEVはまだ実用的ではない」と付け加えたとのこと。
EU脱退しましたし、ラッダイト運動でもやりかねない、ルール先行の様相を呈して来ましたね。2025年までに幾つの欧州ギガファクトリーがまともに稼働するのか。計画通りには立ち上がらないでしょう。
欧州バッテリー・アライアンスやEUの発表をこれ見よがしに紹介する方々がおりますが、バッテリーに触れたことすら無いであろう経済畑の人が殆んど。経済合理性が無いと言って、バッテリー生産を手掛けなかった不毛の地欧州でも、EV分断が起きているのかもしれませんね。さて、xEV戦争、どうなるのだろう?
①BEV
一番注目を集めているし、世論としては一番クリーンに見える。そしてまだシェアが低いから逆転余地があるし、成長しているから注目されやすい。
でも現実としては
・バッテリー生産時のCO2排出量は多いし、電源ミックスに依存
・中国が電池生産では今は強い(だから欧州は逆転のルール整備のために、LCAというハードルを入れようとしている)
・コスト高い
・投資計画大量だが原材料本当にあるの?
②PHEV
電池搭載容量が小さいためコストメリットがあり、現実の移行期として一旦押し出している。でも結局EVと内燃の両方で、HVよりも電池を積むだけコストもかさむ。
③HV
搭載電池容量が少ないので、バッテリー生産時の二酸化炭素課題や電源ミックスの影響を受けにくく、コストもこなれている。内燃も搭載しているので充電時間の課題もない。ただトヨタが特許や知見蓄積で圧倒的に強く、他社はゲームチェンジできない。
注目が集まり、お金が入ることで加速度的に研究開発含めたイノベーションが進むことはある。代表例は液晶。
一方で、物理原則や供給限界を超えられずに頓挫することもある。代表例はVWのディーゼルゲート。さて、どうなっていくか?欧州の自動車メーカーの出すPHVは、日本のPHVと違って、CAFE規制に苦しむ欧州車への救済措置なので実は環境にあまり優しくないんですよね。
>バッテリーの搭載量はカタログ燃費を向上させられるための最低量でOK。したがって黎明期におけるヨーロッパのPHVはバッテリー走行距離が20km少々と短い。
>また、バッテリーの電力を使い切ったら燃費もそれほど良くない。ポルシェもベンツも含め、ヨーロッパのPHVはおしなべて「高性能車を存続させるため」の対策です。
https://newspicks.com/news/5762672
PHV専用となると言われる次世代プリウスのような本格的なPHVが発売されると、欧州のPHV向けの補助金がそちらに流れてしまう可能性もありますしね。
世界中の企業がBEV発売しているから、環境団体や政治家はBEVだけでいいでしょうということなのでしょうが、バッテリーを作る為の原材料が確保できるか心配なところ
https://newspicks.com/news/2810320
https://newspicks.com/news/5757636
追記
現行のプリウスPHVはLCAでBEV並(参照記事の図8を参照)。プリウスの新型だともっと低くなるかもしれないです。
https://newspicks.com/news/5626855