【核心】ゴールなき廃炉計画。誰も知らない「完了後」の姿
- 3基でメルトダウン
- 遅れる工程
- 増え続ける汚染処理水
- 推定される事故の進展状況
- 「切り株燃料」による再臨界の懸念
- 「試験的取り出し」は1グラム
- 誰も知らない「廃炉完了後」の姿
- 4つのシナリオが示す廃炉への道筋
- 「デブリ取り出しは不可能だ」
- 地元だけの問題ではない
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福島第1原発の廃炉について取材しました。
困難な課題が山積していますが、最大の問題はやはり「完了後の姿」が示されていないことかと。しかも決まっていないのにロードマップで終わりの時期を示すのはおかしい。幅広い議論をしてゴールを定め、費用を含めて検討すべき時期だと思います。
一方、解析で推定される炉内の様子は興味深かったです。1〜3号機で事故の進展の仕方がそれぞれ違うので、一口に「燃料デブリ」と言ってもかなり多種多様であることがよくわかりました。
こうやってまとめてもらって凄くありがたい。これは誰もが知っておくべき必須知識。ちゃんと理解して未来に残して行かないといけない。
そもそもエネルギー政策で国が推進していた際も、「廃炉」については大きな課題であった。なぜならば経験や実績がない上に、一回のサイクルが50年と長期であり、実験するにも、実証するにも、人のビジネスサイクルよりも長い「廃炉」は大変難しい問題だからだ。
ロケットでアメリカの巨大ロケット・サターンVというアポロ計画の際に作られたロケットがあるが、これも当時のエンジニアがいなくなった今、記録だけを見てももう作れないと言われていた。実際に作ったものですら、これだけ大型で長期開発が必要なものは、細かいすり合わせの賜物であり、そのノウハウを引きつづことは極めて難しい。
直接廃炉のプロセスについて現状について私は全く知らないのだが、きっと最前線で働いている方は、人や地球への危険を最小にすることに最大の神経を払いつつ、未来の残すためのプロセスをしっかりとやっていらっしゃるに違いないと想像する。とてつもない責任とプレッシャーだと想像する。それを考えると、我々は外野からとやかく言ってノイズになってはいけないし、間違っても焦らしてはいけないように感じる。
最低限我々にできることは、この大変さと深刻さを正しく理解し、それを少しでも広めて正しい未来への財産とすることではないか。終わったことと片付けるのではなく、継続的に勉強し続けなければいけないと思う。
ゴールはあるので、ちょっと見出しはミスリーディングな感じがするが、そのゴールに至るまでの道筋と、ゴールにたどり着いた後どうなるかということがはっきりしていない、というのが問題。
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