[ワシントン 15日 ロイター] - 米商務省が15日に発表した3月の小売売上高(季節調整済み)は前月比9.8%増と、前月の2.7%減(改定)からプラスに転じ、市場予想の5.9%増を上回った。新型コロナウイルス追加経済対策の一環で実施された国民への現金給付や新型コロナワクチンの普及が消費押し上げに寄与した。

PNCフィナンシャルのチーフエコノミスト、ガス・フォーシャー氏は「消費支出が今年初頭の力強い回復を主導している」と指摘した。

内訳では、自動車・部品が15.1%増と、前月の3.5%減から持ち直し、大きく伸びた。

衣料品は18.3%増、電化製品は10.5%増。スポーツ用品・娯楽も23.5%急増した。

外食は13.4%増と堅調になったものの、前年同月比では依然1.8%落ち込んだ。

食品・飲料は0.7%増の小幅増だった。

建設資材は12.1%増、オンライン(無店舗)販売も6%増だった。