(ブルームバーグ): 中国発の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)が、ティックトック中国版の「抖音(ドウイン)」など主要国内事業の一部について新規株式公開(IPO)の準備を始めた。事情に詳しい関係者が明らかにした。

北京に本社を置くバイトダンスは複数のアドバイザーを起用し、香港もしくは米国でのIPOを目指している。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。ニュースアプリ「今日頭条」や動画配信プラットフォーム「西瓜視頻」などもIPO対象に含めることが検討されているという。

ティックトックは中国以外の資産が絡む別の上場対象となる公算が大きいと関係者の1人は述べた。

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バイトダンスは中国資産の上場で少なくとも数十億ドルを集める可能性があるが、協議は初期段階であり、IPO規模はまだ変更があり得ると関係者は説明した。

バイトダンスの担当者にコメントを求めたが、返答はなかった。

原題:ByteDance Is Said to Kick Off IPO Preparations for China Assets(抜粋)

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