「子どものブルーライトカット眼鏡装着は非推奨。発育に悪影響」日本眼科学会らが発表 液晶画面のブルーライトは「網膜に障害を生じることはないレベル」
コメント
注目のコメント
JINS井上です。
眼科6団体の発表はその通りの内容です。
特に、子供に関するブルーライト研究は進んでいない領域であるため、改めて我々も再度、研究推進していかねばならないと感じます。また、今回の発表はブルーライトカットメガネを否定するものではなく、使い方の注意だと考えます。
まず、子供の発育期の目に対する日中の自然光を必要以上に遮断することは、避けるべきことだと昨今では考えられています。
そして、眼科6団体の今回の発表にもありました、
「夜間ブルーライトのサーカディアンリズム(体内時計)への悪影響」を中心に、ブルーライトに関する研究には多くの切り口や内容があります。
・JINSでも慶應義塾大学との共同研究では、夜間ブルーライトのサーカディアンリズム(体内時計)への影響 https://www.tandfonline.com/doi/full/10.3109/07420528.2015.1119158
・ブルーライトを受けての作業が目に与える影響 https://journals.lww.com/apjoo/Fulltext/2015/03000/Effect_of_Blue_Light_Reducing_Eye_Glasses_on.6.aspx
また大事なのは、後者の論文などには、逆の結果を示す研究もあるのが事実であり、争点が残されている状況です。
また、世界的最大のレンズ企業エシロールからも、ブルーライトにもBad blue, Good blueがあるという論文も出ています。
https://www.essilorpro.com/content/dam/essilor-pro/product-resources/crizal/BadBlue_GoodBlue_EyesandVision.pdf
まだまだ発展途上な研究範囲でもあるので、我々も微力ながら目にとって良いことを探していきたいと思っています。デジタル端末の液晶画面から発せられるブルーライトは、曇天や窓越しの自然光よりも少なく、網膜に障害を生じることはないレベルであり、いたずらにブルーライトを恐れる必要はないと報告されています。
小児にとって太陽光は、心身の発育に好影響を与えるものです。なかでも十分な太陽光を浴びない場合、小児の近視進行のリスクが高まります。ブルーライトカット眼鏡の装用は、ブルーライトの曝露自体よりも有害である可能性が否定できません。
最新の米国一流科学誌に掲載されたランダム化比較試験では、ブルーライトカット眼鏡には眼精疲労を軽減する効果が全くないと報告されています。
体内時計を考慮した場合、就寝前ならともかく、日中にブルーライトカット眼鏡をあえて装用する有用性は根拠に欠けます。産業衛生分野では、日中の仕事は窓ぎわの明るい環境下で行うことが奨められています。
なるほど!!笑Zoffのブルーライトカットのレンズで作ったメガネを仕事用で5年くらい毎日使っています。
目の疲れが以前より感じなくなったので効果ありと考えていたのですが、気のせいなのでしょうか?
一日中モニターを見ているので充血することが多かったですが導入後はそれがなくなりましたので。別の因果ですかね?
ブルーライトをカットすると柔らかく暖色寄りの色になるので心理的な面への作用もあるかもしれませんね。