[東京 15日 ロイター] - 原油先物価格は15日アジア時間の取引で反落している。ただ、米原油在庫が市場予想以上に減少したことが下値を支えている。

0129GMT(日本時間午前10時29分)時点で、ブレント先物は0.21ドル(0.3%)安の1バレル=66.37ドル。前日は4.6%上昇し、3月17日以来の高値で引けた。

米WTI先物は0.25ドル(0.4%)安の62.9ドル。前日は4.9%上昇した。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が14日発表した週間石油統計によると、直近の原油在庫は前週比590万バレル減少した。市場予想は前週比290万バレル減だった。

燃料消費の目安となるガソリン供給は日量890万バレルに増加し、8月以来の高水準となった。

国際エネルギー機関(IEA)は月報で、世界の原油需給は今年下期に均衡するとの見通しを示した。

石油輸出国機構(OPEC)は、2021年の原油需要が前年比日量595万バレル増えるとの見通しを示し、先月の見通しから7万バレル引き上げた。新型コロナウイルスの危機が和らぐとの見方だ。