2021/4/15

【実力チェック付】独学で英語が伸びる人の「条件」

NewsPicks編集部
INDEX
  • なぜ「読めるのに話せない」のか
  • 本当に効率のいい英語独習法
  • 「英語が問題なく読める」の定義
  • 英検1級の語彙は「日常レベル」
一年を通して、最も「英語を勉強したい欲」が高まるこの季節。そのさなか、『英語の読み方 ニュース、SNSから小説まで』(北村一真/中公新書)という一冊の本の注目度が急上昇中だ。
著者である杏林大学外国語学部准教授の北村一真氏は、「英文解釈」の達人として知られる。一昨年に刊行された『英文解体新書』(研究社)は、受験生をはじめとする英語独学者のあいだで、早くも名著と評判が高い。
『英語の読み方』は、ニュース記事やSNSなど、実生活で目にする機会の多い英文を「自力で読みこなす」ためのセオリーを指南する本だ。その核となるのはやはり、主語と動詞を確定したり、複雑な英文の構造を把握したりといった「英文解釈」のトレーニングである。
そんな、ある意味「硬派な」一冊が、発売直後に2万部増刷(現在累計3万8000部)という異例の快進撃を見せているのである。
Aslan Alphan/Getty Images
ここで、こう思った人もいるだろう。いまどき、「DeepL」などの機械翻訳もあるのだから、「読む」のはそちらに任せてしまって、自分は「話す」「聞く」ための学習に集中したいんだけど……と。
だが、そこに英語学習の落とし穴があると北村氏は言う。
今の時代に、「読解力」に改めて注目すべき理由とは何か? 今年こそ英語をモノにしたい人は、どのような学習法を取り入れるべきか?
今週の「ザ・プロフェット」では、北村氏のインタビューも踏まえて、「古くて新しい」英語学習法のメソッドにせまる。
北村一真(きたむら・かずま)
1982年生まれ。杏林大学外国語学部准教授。2005年慶應義塾大学文学部卒。2007年同大学大学院前期博士課程修了。2010年、同大学大学院後期博士課程単位取得満期退学。学生時代に関西の大学受験塾、隆盛ゼミナールで難関大対策の英語講座を担当。滋賀大学、順天堂大学非常勤講師などを経て現職。中央大講師を兼任。著書に『英文解体新書』『英文解体新書2』(研究社)ほか。

なぜ「読めるのに話せない」のか