ワクチン供給でEUは「敵対的」、英国内で離脱して良かったの声拡大
Tim Ross-
EU圏外にいることが英国のワクチン成功に寄与-オンライン調査
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国民投票時のEU残留派、約5人に1人が今なら離脱に賛成票
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英国が欧州連合(EU)を完全に離脱してから100日が過ぎた。新型コロナウイルスワクチンを巡る英国とEUの対立を背景に、英国の有権者はEUに対する態度を硬化させつつある。
ブルームバーグが行った新たな世論調査によれば、2016年の歴史的な国民投票からEU離脱の支持は拡大した。成人のおよそ3分の2は、EU圏外にいることが英国のワクチン接種計画の成功に寄与したと考えている。
JLパートナーズがブルームバーグの依頼で実施したオンライン調査では調査対象となった2002人のうち、67%がワクチン供給問題でEUが英国に取った対応は「敵対的」だと回答した。「同盟相手として友好的」な対応だと答えたのはわずか13%だった。
英国がEU単一市場を離脱してから最初の3カ月で、通商やワクチン供給を巡る緊張が両者の関係に深い亀裂を生んでいることが調査で浮き彫りになった。
この調査によれば、16年時点でEU残留に票を投じた有権者のおよそ5人に1人は、今なら離脱に賛成票を投じると答えた。一方、国民投票で離脱に票を投じた有権者のうちEU再加盟を望むとの回答はわずか9%だった。
JLパートナーズは4月7、8日に英国で成人2002人を対象にオンラインで調査した。誤差率は2.2%。
原題:‘Hostile’ EU’s Vaccine Spat With U.K. Boosts Support for Brexit(抜粋)