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NYTの4月のウォール・ストリート・ジャーナルの内紛の話。

記事自体は、ジャーナルを若手がどういうふうに変えようとしたか、いまひとつはっきりとしない部分もあるんだけど、興味深い情報もたくさん。

たとえば、ウォール・ストリート・ジャーナルの改革は、NYTでイノベーションリポートの調査に参加した一人の女性記者が、ジャーナルに移籍したことで始まり、ある改革案としてまとまるんだけど、それが採用されないという経緯をたどる。ところが、これが、バズフィードにリークされてこの改革案が明るみに出る。これは、実は、そもそも非公式の調査として始まったNYTのイノベーションリポートがバズフィードにリークされ、全文が読めるようになって、当時の女性編集局長が「紙重視」として問題視されて、くびという経緯をたどったことをなぞっている。しかし、ジャーナルでは、マネージメント層の交代は起こらず、こうした改革への動きは潰される。

ただ、この改革案、はっきりと記事では書いていないんだけど、中年の白人が圧倒的読者層だったものを、人種を多様化し、若い女性の読者をとりこむ、という方向性だったようで、それでジャーナルの電子有料版の契約が伸びるのかという経営陣の不安もわかる。

マードックの帝国は、ジャーナルや経済情報の通信社ダウジョーンズを有するダウ・ジョーンズのみの業績がよく、あとの帝国は新聞の後退により縮小している。

マードックもジャーナルを買収した2007年の直後には、新聞を他のニューズコープの新聞のように、派手な事件ものなどをフロントでとりあげるようにしたが、うまくいかず、結局は、かつてのジャーナルの路線、深掘りの分析、日持ちのする記事に戻っていき、そこで電子版の読者を獲得している。

電子でも無料広告モデルが主だった他のニューズコープの新聞の崩壊にひきずられ、唯一のドル箱ダウ・ジョーンズで、権力闘争が始まっているということで、今後を注視。