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企業の生産性が上がって賃金が増えて需要が増えて起きるインフレは、景気を良くして国民を幸せにする可能性が高いけど、輸入に頼る天然資源の価格が上がって折からの円安と相俟って円建ての生産コストが上がって起きるインフレは、国民を貧しくするだけで何のメリットもありません。「主な押し上げ寄与は原油や非鉄金属などの国際市況上昇からきている。国内の需要がものすごく強まっているというより、米中経済の回復にけん引されている側面が強い」ということなら後者の傾向が強そうで、この先、消費者物価が上がって生活が苦しくなるんじゃないかと不安です。
「価格上昇の裾野が広がっている様子がみられたが」とありますが、コストプッシュで上がった企業物価が消費者物価に転嫁されて日銀がインフレ目標を達成するくらいなら、むしろ物価が上がらない方が、庶民の私にはありがたい f^^;
今回の計数に限ったことではないですが、一般に、物価上昇の要因に関する供給要因・需要要因の二分論は、言うほど簡単ではありません。

ます、物価上昇のきっかけが需要要因であったことは殆ど記憶になく、ほぼ、一見供給ショックと思われる事象を契機にしています。1970年代の「狂乱物価」も、当初は「中東戦争」という典型的な供給ショックと思われていました。

また、供給要因と需要要因の区分も実際には簡単ではありません。(天候要因で大豆だけ上がったとか、コーヒーだけ上がったというならともかく、)世界的な一次産品価格の上昇は、やはり各国の財政支出などに伴う世界的な需要増を背景にしていることが多いからです。

現在、各国とも、ほぼ2%のインフレ目標を掲げながら、むしろ「2%にはなかなかいきませんよ」と、自らインフレ予想の上昇を牽制する情報発信を行うケースが目立っていますが、やはり本質的には、「インフレ予想を意図的に上げに行く政策運営」の功罪が、いずれきちんと議論されるべきだと感じます。
日銀の担当者のご指摘の通り、コストプッシュの側面が大きいです。
日本はワクチン接種の遅れに伴い、海外から景気回復が遅れるでしょうから、海外要因に伴うコストプッシュは今後も続くでしょう。