2021/4/12

【1分解説】アマゾン労働組合結成の「否決」で今後の展開は?

NewsPicks 編集部(シリコンバレー支局長)
アマゾンは胸をなで下ろしているに違いない。
米南部のアラバマ州で行われた、アマゾンの労働組合結成の是非を問う投票は4月9日、従業員の反対多数で否決された。
アマゾンは同日、「従業員の声が、最終的な結果に反映されうれしく思う」との声明を発表。
1995年の創業以来、米国で初めて労働組合が誕生することになるかと注目されていた投票は、アマゾン側が「勝利」した格好だ。
投票はジョー・バイデン大統領も異例の支持を表明、全米で大きな注目を集めた。
なぜここまで盛り上がったのか、そして今後の展開について1分でアップデートする。
INDEX
  • Q. そもそもなぜアマゾンで労組?
  • Q. アマゾンが必死に阻止?
  • Q. 今後の展開は?

Q. そもそもなぜアマゾンで労組?

A. 従業員の格差と不満
今回の舞台はアラバマ州、ベッセマーにあるアマゾンの工場だ。従業員は5800人で、労働条件の改善を掲げていた。