今日のオリジナル番組


詳細を確認
タブーに切り込め!ここがおかしい「日本の保険」
本日配信
27Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
早いものですね。最後の打ち上げが2011年7月のアトランティスですから、スペースシャトルが打ち上げられなくなって10年経ったともいえます。

当時私は2歳でしたが、打ち上げから少し経った物心ついた3-4歳の頃にコロンビア号の事を知り、スペースシャトルの本を買ってもらい読み漁っていました。4歳の頃の将来の夢は宇宙飛行士でしたが、幼稚園の友達や先生はスペースシャトルの事を知っている人が全然いなくて、模型を作って「これがオービターで、横のロケットはSRBっていうんだよ」などとアピールしていましたね。

しかし、1986年のチャレンジャー号打ち上げ事故、2003年のコロンビア号再突入時の空中分解事故という、悲劇的な事故を経て、私の中のスペースシャトルへの憧れは次第に疑問に変わっていきました。

技術開発、特に宇宙開発に失敗はつきものとはいえ、残念ながらスペースシャトルは人類の宇宙開発の歴史、宇宙船設計の歴史の中で、いや工学設計や国プロの歴史として、まさに黒歴史と呼べるものかも知れません。

冷戦時代、最初に予算を取った時に、「ソ連の人工衛星をもって帰る事ができる」という事を売りに議会の承認を得たという経緯があり、不必要に大きな帰還ペイロードを持つことになり、重すぎる機体の打ち上げのために莫大な燃料と費用がかかるコスパの悪い代物になってしまいました。事故原因との関係は分かりませんが。

普通の人工衛星の打ち上げロケットの、荷物部分と燃料部分の比率を考えれば、スペースシャトルがいかにアンバランスか分かりますよね。

しかし、その巨大なペイロードのおかげで、宇宙ステーションやハッブル宇宙望遠鏡(1990年ディスカバリー号による)の打ち上げ、その後の保全など、様々な成果もあります。今の若い人は分かりませんが、後のSF作品の宇宙船のイメージにもなりましたね(アルマゲドンの宇宙船デザインは酷かった)。
もう40年も経つのか…。ポストアポロ計画として、使い捨てではない往還機は結局整備コストがかかりすぎ、人と貨物を一緒に打ち上げるリスクが大きくなりすぎ、最終的に2011年で運用停止。40年前は宇宙に対してあまりにも楽観的だった。
当時,小学校5年生でしたがテレビ中継を見ていました.延期されて打ち上げられたのが真夜中.斬新な宇宙船は新しい宇宙開発時代の始まりを期待させ,子供向けの雑誌,学習本,漫画でも持ちきりでした.誰でも宇宙に行ける時代が来たと.
しかし,スペースシャトルの問題点も分かってきました.
例えば,当初の目標は,打ち上げコストは従来の1/2~1/3,年間打ち上げ回数は50回(週一回のペース),帰還した機体を簡易整備とペイロードの詰め替えを行って10日後には再打ち上げする.
ところが実際は,帰還したらエンジンを換装,表面のTPS(タイルなど)を張り替えるなどの重整備が必要で,引退までの30年間で4機で135回しか打ち上げれませんでした.
上がらない打ち上げペースを焦って無理した結果が,1986年のチャレンジャー号の爆発事故につながりました.
スペースシャトルは完全再使用型宇宙往還機(Fully Reusable Launch Vehicle)ではなく,部分再使用型宇宙往還機(Partially -)でした.なぜこのような中途半端になったかというと,ベトナム戦争の影響で十分な開発費が獲得されず,そこそこの開発費でそこそこのコスト減で妥協したためでした.
ざくっと調べた打ち上げコストは以下です.
 名(低軌道打上能力) 打上費用
 スペースシャトル(24 ton) 620億円
 ソユーズ(6.9 ton) 60億円
 H2A(10 ton) 85~100億円
 ファルコン9(10 ton) 50億円
(日本の次期主力ロケットH3はH2Aの半額を目指しているとのこと)
すぐにNASAもシャトル後継機の開発を始めます.1980年代のオリエント・エクスプレス,NASP,90年代のDC-X,X-33,X-34のいずれも挫折.結局,現在NASAが開発中の使い捨て型のSpace Launch System(SLS)もシャトルの機器が多く受け継がれています.
最近は再使用といえばSpaceXのVTVL(Vertical Takeoff, Vertical Landing)が耳目を集めています.しかし,大本命は飛行機のように乗って宇宙との間を往復できる有翼の完全再使用型HTHL(Horizontal -, Horizontal -)スペースプレーンだと思います.生涯のうちに実現したい.
毛利さんが宇宙に行った8歳くらいの時、虫歯になった事がある人は宇宙飛行士にはなれないと聞いてあっさり諦めちゃったけど仕事頑張ってればいつかは宇宙に行けるかも、という夢は持ち続けてます。
個人的な夢の一つ。
先日家族で最後のスペースシャトルの名前当てクイズをしました。アトランティスの打ち上げを持ってスペースシャトル計画はフリーズ。あっという間ですね。

重厚長大がこれからの地球に及ぼす影響からエネルギーシフトも進んではいますが宇宙船や衛星などの建設等で再度重工業の必要性も生まれるのでしょうか。改めて動画を観ましたがすさまじい熱量とエネルギーですね。