2021/4/19

【独占】村上隆がNFTに参入する理由

NewsPicks 公式アカウント
アートのもう一つの世界が今始まる――。
3月30日、日本を代表する現代美術作家・村上隆氏が、自身の作品をNFT化し出品することを発表した。「Murakami.Flowers」と題した作品では、仏教における煩悩と同じ数の108個の作品を、毎日12個ずつリリースしていき、108個出品されたところでオークションがスタートするというものだ。
24×24ピクセルで表現された「花のモチーフ」のデジタルアート。落札者はこの作品の「所有権」を手にすることになる。
コロナ禍でゲームを楽しむ子どもたちを見て、「この子たちはバーチャルな世界でも美を感じることができるのだと、価値観の変化を実感しました」と記した村上氏。
4月11日に、いったん出品を取り下げこそしたものの、テクノロジー免での準備が整い次第、再挑戦するという。
このNFTに真っ先に乗り込もうとする背景にはどんな意図があるのか。
NewsPicksは、村上氏が代表を務めるカイカイキキの取締役でプロデューサーの笠原ちあき氏とプロジェクトを一緒に進める時空テクノロジーズの橋本善久CEOを直撃した。
INDEX
  • 難解な「アートの信用」の担保
  • 「デジタル体験」のリアルさ
  • 村上隆は「アートとゲームの交差点」
  • ドットのお花に込められた狙い
  • 出品、取り下げの理由
  • NFTは若い作家にチャンスをもたらす

難解な「アートの信用」の担保