大学の授業、都は「オンラインで」、国は「対面で」…戸惑う大学「どうすりゃいいの?」
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ヨーロッパでは週2回の抗原検査が無料で提供されているそうですね
https://twitter.com/Tomokaki22/status/1380596478549315585?s=19
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私自身も「どうすりゃいいの?」という感じです。昨年度は対面もオンラインも経験しました。一方で首都圏の私大の2年生になった娘は、まだ入学以来数回しかキャンパスに行ったことがありません。見ていて本当にかわいそうです。
536席の階段教室が超満員になる「ジェンダー論」の講義は、今年度の初回受講者が900人を超えました。履修できるのは1~2年生だけですが、「以前は教室に入れず受講を諦めたけど、こうやって聞けてうれしい」といった感想が理系を含む他学部の3~4年生や大学院生からもあり、これはあきらかにオンラインのメリットのようです。ただ無観客の漫才は精神的に苦痛です。対面の時は冗談が受けると地鳴りがするのですが、オンラインではウケてるのかどうかもわかりません。コロナ後は教室に人を入れた上で配信することになるのでしょう。
大学院のゼミのように、ほぼメンバーが固定しているゼミもオンラインでの討論に大きな支障はないように思いました。ラオスで現地調査をしている院生の発表が聞けるのはすごいことです。
一方でもっとも困ったのが少人数で討論するタイプの授業で、その学期だけいろんな所属(学部・学科)から履修者が集まるものです。20人弱なのですが、みんな初対面なので、やっぱりコンパでアイスブレイクをして、対面で話さないと議論が活発化しません。授業はなるべく対面にしたのですが、みんなマスクをしていて、最後まで顔と名前が一致しませんでした。
いろんなところで言われていることですが、オンラインでは情報のやりとりはできても、関係性の構築ができず、結果として活発な情報のやりとりを阻害するように思います。
またサークルなどの活動も学生さんたちにとっては精神的なセーフティネットです。一律に制限したりはせず、対策をとった上で活動させてあげたいと思います。対面とオンライン。授業の形態や目指すところ(たとえばディスカッションをベースにした授業なのか講義形式なのか。学生の理解度を何で評価する授業なのか)によって、それぞれの学習効果が違うことが昨年の経験を通して感じられた中、この記事にあるような「どちらか」の対応を迫られるのは簡単なことではない。たとえば私は英語でプレゼンテーションとディスカッションを行う授業を担当しているが、マスクで口元が覆われた状態で実施するのは難しく、明らかにオンラインの方が学習効果が上がる。
対面の新学期がはじまり、学生が学生らしい生活を送ることができることの大切さも感じられたところなので、なお辛いところでもある。とはいえ授業だけで解散して誰とも集まらずに帰ってください、という通知がどこまで効果的なのか。もちろん各大学はそのように通達する努力をしているが、その効力は大学だけで発揮できるものではない。今年度の2年生はもう限界でしょ。キャンパスに戻らなくては・・・・。
マスの授業はオンライン、少人数は対面と大学側がきめ細かくわけてあげるといいなと思います。
ちなみに私は昨年度慶應sfc、上智ともにすべてオンライン、先日1年3カ月ぶりに上智のキャンパスを訪ねましたが、なんとも懐かしい気分がしました。