徳島県は9日、新型コロナウイルス感染が8日に確認された10歳未満~80代の17人について詳細を発表した。県立中央病院で感染が確認された2人は70代と80代の男性で、同室に入院していた。8日に80代以上の陽性患者1人が死亡し、県内で確認された死者は計22人となった。

 中央病院で感染が確認された80代男性は1日に入院し、8日に容体が急変して抗原検査で陽性が出た。重症化し、集中治療室で治療を受けている。同室だった70代男性は8日の抗原検査で陰性だったものの、医師の判断でPCR検査を受けて陽性が確認された。

 県職員関連クラスターでは、6日に感染が分かった徳島市の30代男性会社員の妻の40代女性団体職員と未就学児の娘、友人の徳島市の20代自営業女性、1日に感染が分かった徳島市の20代女性県職員と同僚の徳島市の60代男性県職員の計4人の感染が確認された。

 藍住町のカラオケ喫茶「さゆり」関連クラスターでは、7日に感染が分かった鳴門市の80代女性の夫の80代男性が感染した。県職員関連クラスターの規模は18人、カラオケ喫茶「さゆり」関連クラスターは計7人となった。

 県立中央病院に入院中の80代男性を除く16人は軽症か無症状。県内の感染者は累計656人となった。直近1週間(2~8日検査分)の新規感染者数は94人と、4日連続で過去最多を更新した。入院患者と宿泊療養患者も計152人に上り最多。病床使用率は48%となっている。