東京“まん延防止” 街の人の声は
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小池都知事はマンボー発令に伴って「不要不急の外出は控えて」と今まで以上に強調しています。
インタビューに答えているひとたちが善意(悪意はないという意)なのは分かります。しかしそもそも「通勤客」=サラリーマンにマンボーの是非についてインタビューしている時点でおかしいと思えってわたしは思うんですよね。
マンボーの目的は「いかにひととひととの接触を減らすか」つまり「いかに人流を減らすか」でしょう?いまはなぜか人流抑制政策の不徹底のぐどぐどのすべてのケツ持ちを飲食店が引き受けているわけで通勤客もその視点で話してますよね?しかし「いかに飲食店の利用者を減らすか」では本来の政策目的は達成できません。記事の通勤客もその対象なんです。ビジネス街ではむしろ人流のメインターゲットのはずなんですよ。
ところで。多くの企業は三月決算です。これから二ヶ月ほどは決算の締め業務に忙殺される時期です。そして六月には株主総会を控えているんですよ?記事の通勤客のような(おそらくは)上場企業の本社勤務のサラリーマンの出勤は増えますよ?大企業の本社での決算締め業務はリモートなんぞでは絶対にできやしませんから。彼らだって出社せざるを得ないんです。
さらに追い打ちをかけるのがマンボーです。マンボーの発令そのものが多くの企業の今4月から始まる今年度予算の組み直しを余儀なくさせるからです。しかも再来月に株主総会もあるんですよ?上場会社は業績予想も発表しなきゃなんないんですよ?予算の策定ってどれぐらいたいへんか知ってます?
この決算のタイミングでの業務量に加えてマンボー発令による予算組み換え業務の増大によってさらにサラリーマンの出社は増えます。企業本社の集積するようなビジネス街の人流はさらに増えることでしょう。
小池都知事のマンボー発令での「外出を控えて」という掛け声が虚しく響きます。