[ニューデリー 8日 ロイター] - 複数の関係筋によると、米電気自動車(EV)メーカーのテスラは、インドの3都市にショールームを開設するため、場所の選定作業を開始した。また、ロビー活動などを担当する幹部も採用した。

同社は1月、インド市場に参入するため、現地法人を立ち上げた。早ければ今年半ばにも、富裕層向けにセダン「モデル3」を輸入販売する計画だ。

関係筋によると、ニューデリー、ムンバイ、ベンガルールにショールームとサービスセンターを開設する。各都市で最大2万ー3万平方フィートの商業用不動産を探しているという。

また、インドへの投資を促す団体「インベスト・インディア」の元幹部マヌジ・クラナ氏をロビー活動や事業開発を担当する幹部に起用した。

テスラのコメントは取れていない。クラナ氏はコメントを控えている。

インドはEVの充電施設が少なく、輸入車の関税率も高い。昨年は合計240万台の乗用車が販売されたが、EVは5000台にとどまった。

ただ、アナリストによると、インドは富裕層が増えており、テスラにとって無視できない市場となっている。政府も環境対応車の普及に向けた対策を強化している。