[FT]新造船発注が過去最高に、海上運賃高騰で(写真=ロイター)
日本経済新聞
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コンテナ船の市況が良くなっていることで,コンテナ船の新造船の発注が盛んになっています.しかしながら,新造船発注のほとんどは基幹航路(※)などで用いられる大型船か,フィーダー(日本・韓国間などの支線)航路で用いられる比較的小型の船に集中しています.
コロナ禍に入る前,市況は決して良くなかったですし,コンテナ海運業は,これまでも供給過剰による市況悪化に苦しんできました.現在の状況は需要がゆがんだことで生じた,いわば非常時です.ここで供給を増やすと,コロナ禍が終わったころには船舶過剰,ということが起こってしまうのではないかと危惧しています.
(※)コンテナ船は新造船を欧州航路でまず用いて,新しいものが建造されたら次に北米航路,さらに大西洋航路,南米航路やアジア域内航路と玉突き型で船舶を配備します.これによってすべての航路の大型化が進行します.これを「カスケーディング(cascading)」と呼んでいます.