アサヒの「生ジョッキ缶」 注文殺到で出荷停止発表 先行発売から2日

アサヒビールが6日にコンビニ発売した「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」。フルオープンタイプの蓋を開けると自然に泡が立つ。受注が殺到したため、7日には出荷を停止した=1月6日、東京都中央区(日野稚子撮影)
アサヒビールが6日にコンビニ発売した「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」。フルオープンタイプの蓋を開けると自然に泡が立つ。受注が殺到したため、7日には出荷を停止した=1月6日、東京都中央区(日野稚子撮影)

 アサヒビールは8日、コンビニエンスストアで6日から先行発売したビールの新商品「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」について、受注が殺到したため出荷を一時停止したと発表した。全ての小売り業態での販売開始は20日を予定していたが、想定を上回る注文に対し、缶の部材が不足したという。テレビ番組でお笑い芸人の松本人志さんが商品を取り上げたことで注目を集めていた。

 生ジョッキ缶は缶ビールでは初となる、食品缶詰のように蓋がフルオープンする機構を搭載。開けると間もなく泡が自然に湧き出す仕組みで、飲食店で飲む生ビールのような泡が楽しめる商品だ。容量は340ミリリットルで、コンビニ店頭価格は219円前後。

 今回、コンビニで6日から先行発売したが、2日間で4月分のコンビニ向け販売数量を超える発注があった。追加生産には缶の蓋部分の調達が追い付いておらず、7日に出荷を停止したという。出荷再開の見込みは立っていないが、予定していた20日の全ての小売りでの発売開始に向け、準備を進めるとしている。

 同商品をめぐっては2月、フジテレビ系列のテレビ番組「ワイドナショー」で、コメンテーターを務める松本さんが、個人的な関心を持ったニュースとして生ジョッキ缶の新商品情報を取り上げたことをきっかけに、SNS中心に注目が集まっていた。

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