[ストックホルム 6日 ロイター] - スウェーデン銀行(中央銀行)は6日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)「eクローナ」の実証実験を1年以内に商業銀行でも始める計画を明らかにした。

現金使用率が低下する中、各国中銀の間では、国内外の決済を迅速に行うためCBDCを導入する動きが広がっている。

スウェーデンではCBDCのパイロット実験が約1年前から始まった。これまでシミュレーションは中銀内でのみ行われていたが、次の段階では商業銀行などでも実施する。

どの銀行や決済業者に協力を依頼するかは明らかになっていないが、eクローナを大口の商業決済と小口の小売決済でどのように活用できるかを評価するという。

国際決済銀行(BIS)が1月に公表した65の中央銀行を対象に実施した調査では、世界全人口の2割をカバーする地域の中銀が、今後3年以内にCBDCを発行する可能性が高いことが分かった。