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「コーヒー農園⇒ 仲売人⇒ 輸出業者⇒ 商社 ⇒ロースター」となっていた複雑な取引を、DXで「コーヒー農園⇒ ロースター」の直接取引とする構想。

コーヒーのダイレクトトレードの構想はDXが叫ばれる以前からあり、これには中間マージンの削減やロースターの意志が農園の生産に反映されやすいといったメリットがあります。一方で大量ストックを持つ商社等を介さないことにより、農園は取引の安定的な継続保証が得られにくくなり、ロースターも均一品質の安定的な仕入れが難しくなるというデメリットがあったため、これまであまり一般的ではなかったわけです。
直接取引のプラットフォームが活発化し利用者が増えること、プラットフォーム自体が有事の際の保証や融通の仕組みを構築することなどで、直接取引ならではの不安・課題がうまくカバーされるとよいと思います。

コーヒーのサステナブルな生産や流通の必要性は、SDGsの影響もあり認知度が高くなってきています。サステナブルコーヒーが意味するのは、①化学薬品の使用禁止等による土壌の保全や生態系の保護を視野に入れた環境配慮的側面、②生産者の人権保護や収入の安定化および生活環境の改善を視野に入れたフェアトレード的側面、の大きく分けて2つです。
一見、本プラットフォームは直接的に②の解決に寄与すると見られますが、情報が可視化されトレーサビリティが確保されやすいということで、①の活発化にも貢献すると考えられます。
コーヒー農家とロースター間でコーヒー生豆の直接取引ができるプラットフォーム「TYPICA」がローンチ。
 
コンテナ単位(18,000kg)が基本で大手しか参加できなかった直接取引を、コンテナシェアなどにより1袋単位(60kg)から可能にして中小農家と中小ロースターも参加できることに。
 
プレ期間で500軒以上のロースターが登録し200軒以上が購入。楽しみ!
この手の話で問題になるのは、品質・安全性確保のためのモニタリング体制と有事の際の保証体制です。

貿易に限った話ではありませんが、仕入先が小規模化するほど、体力がないので有事保証が不安定になりがち。多くの異国間取引の場合は、商社や流通事業者がその信用責任の一翼を担い、問題が起こらないようしっかりトレーサビリティを確保します。張り付いて指導・調整をしたり、必要に応じて相応の人員・資金を投下できるのも、それに見合った取引規模であり費用対効果が見込めるからです。

では、この記事のような小規模農家相手の直接取引はどうか。

品質や安全性の確保の面では、農園数が小規模多品種化し増える分、普通に考えて管理・監視コストは膨れるでしょう。また、仕入元が小規模農家だと体力がありませんから、有事の際の保証対応には何らかの外部担保が必要になると思われます。

では、その責任や諸経費を誰が負担し、どこから捻出するのか。

当然品質や安全性に関する責任をプラットフォーム構築者であるTYPICA自体が責任を担う必要が出てくることになりますが、そのマネタイズポイントが見えてこないんですよね。小ロットの商売規模で果たして見合う原資が捻出できるのか?この点に関してはHPにも特に情報は載っていません。となると、そもそも管理体制や有事のリスクマネジメント体制整ってるのか?という素朴な疑問に行きついてしまう。

個人的に、もしこのサービスに手を出すか否かを判断する立場ならば、そのリスクに対する回答や管理体制に対する納得いくガイドラインの明示なしでは、なかなか難しいなと感じるところです。

ストーリーもフェアトレードも大事ですが、何よりも守らなければならないのは、消費する側の消費者に対する安心安全ですから。社会課題の解決の意味でも広まって欲しいサービス形態ではありますが、基本原則だけは大事にして頂きたいなと思います。
Amazonプライムでa film about a coffeeという映画を観ました。カフェで飲むコーヒーの代金がコーヒー農家まで行き届いていないという問題が取り上げられていましたが、これからブロックチェーンも含めてこれまでの流通から生産者に行き届いた流通となればいいですね。本当に美味しいコーヒーはチップあげたくなります。