あの人は、何をきっかけにSDGsを知り、アクションを起こしているのだろう? そんな疑問を18人にぶつけてみました。今回は、「SDGsを考えるようになったきっかけ」について質問しました。

●お話しを伺ったのは…
香川照之さん、高橋愛さん、坂口修一郎さん、太田尚樹さん、奥津典子さん、田村浩二さん、りゅうちぇるさん、夢野ゆあさん、中川たまさん、坂尾篤史さん、鎌田安里紗さん、ベイカー恵利沙さん、鈴木福さん、たかまつななさん、徳谷柿次郎さん、相馬夕輝さん、アレクサさん、MONKEY MAJIKさん

著名人18人が気になるSDGsナンバーは?▶︎

香川照之さんのきっかけは?

虫のいる環境の変化から

昆虫が好きで50年以上見てきたのですが、虫のいる環境がものすごく変わってきていることを感じます。今まで生息していなかったところに生息するようになったり、種類が激減したり。静岡より西じゃなきゃとれなかったクマゼミが恵比寿駅で鳴いていたときには愕然としました。

かがわ・てるゆき/俳優。1965年生まれ、東京都出身。日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、ブルーリボン賞助演男優賞などを受賞。昆虫好きとしても知られ、教育番組でも昆虫の魅力を熱く語る姿が話題に。昆虫をモチーフとした子ども服中心のアパレルブランド〈Insect Collection〉やエシカルライフスタイルブランド〈Insect Garden〉、自然教育絵本〈INSECT LAND〉をプロデュース。insect.market

高橋愛さんのきっかけは?

イベントを通して知りました

SDGsという言葉は、事務所が開催しているイベント「里山・里海」で知りました。「今私たちができる地球にいいこと」を伝えています。

たかはし・あい/俳優、モデル。1986年生まれ、福井県出身。モーニング娘。第5期メンバーとして10年間在籍し、モーニング娘。第6代リーダー及び、HELLO! PROJECTのリーダーとして活動した。2011年より地元・福井の「ふくいブランド大使」に就任。卒業後は俳優としてミュージカルや舞台・ドラマにて活躍し、現在では幼少期から大好きなファッション誌にモデルとしても多数登場中。最近では各ファッションブランドとのコラボアイテムも展開している。

坂口修一郎さんのきっかけは?

人口流出や廃校問題から

鹿児島県南九州市の中山間地域で、10年以上にわたり主宰してきた野外フェスティバル「グッドネイバーズ・ジャンボリー」。森の中にある廃校を会場として利用しているのですが、そのことを通じて、人口流出や廃校問題について考えるようになったのが、直接のきっかけです。

さかぐち・しゅういちろう/1971年鹿児島生まれ。無国籍楽団ダブルフェイマスのオリジナルメンバー。野外フェスティバル「グッドネイバーズ・ジャンボリー」を主宰。BAGN(BE A GOOD NEIGHBOR)Inc.代表として現在は東京と鹿児島の2つの拠点を中心にジャンルや地域を越境しながら数多くのプロジェクトを手掛けている。子どもたちのための体験教育メディアを運営する〈マンモス・インク〉CLO(Chief Learning Officer)など複数の肩書きを持つ。

太田尚樹さんのきっかけは?

お笑いを掘り下げていって

僕はお笑いが好きなのですが、お笑いについてディグっていると、過去の芸人やその時代の価値観と自分が確かにつながっていると感じて感動するんです。自分が、時代や人や環境とのつながりを意識するようになったのはそれからかもしれません。SDGsと僕はつながっています。

おおた・なおき/編集者、ライター。1988年生まれ、大阪出身のゲイ。神戸大学卒業後、リクルートに入社し、現在はフリーランス。いくつかのメディアで編集者・ライターをしながら、LGBTエンタメサイト『やる気あり美』の編集長を兼任。『ソトコト』にて『ゲイの僕にも、星はキレイで肉はウマイ。』を連載中。稲垣吾郎MCのジャーナル番組、NHK『不可避研究中』ではジェンダーをテーマに『美少女戦士レイワヤン』の脚本を手掛けた。Twitter:@ot_john

奥津典子さんのきっかけは?

格差の大きい地域で育って

経済格差・教育格差の大きい地域で育ち、薬害や廃棄物、動物実験に対し、大人が利益誘導・保身・差別などが動機で動くのを目にして。

おくつ・のりこ/「台所の学校」主宰。夫婦で「ORGANIC BASE」と「オーガニック直売所タネト」を運営。台所は世界の縮図として、生命の尊厳、持続可能な第一次産業の尊さ、正しい姿勢での台所作業に健康への効果があり過剰消費を減らせること、生物多様性他を発信。2013年雲仙に家族移住。直売所にて、自然栽培の在来種や地域の天然魚、放牧の素材を用い、季節にそったランチを担当。一男二女の母。著書に『奥津典子の台所の学校』(WAVE出版)。

田村浩二さんのきっかけは?

生態系が変わったと聞いて

干物のプロダクトを作るなかで、事業者や漁港の方と話したときに、年々魚が減っているとか、生態系が変わったとかいう話を聞いたのがきっかけです。鮨や干物、練り物など魚介を使った食品は日本に多くあり、その文化を残すためにはどうすればいいかを考えています。

たむら・こうじ/〈Mr. CHEESECAKE〉代表。乃木坂〈Restaurant FEU〉、六本木〈Edition Koji Shimomura〉、表参道〈L'AS〉を経験した後に渡仏。ミシュラン三ツ星〈Mirazur〉、一ツ星の〈Restaurant ES〉で修業を重ね、2016年に日本へ帰国。17年には、〈TIRPSE〉のシェフに就任。World's 50 Best Restaurantsの「Discovery series アジア部門」選出、「ゴーエミヨジャポン2018期待の若手シェフ賞」を受賞。現在は複数の事業を手掛ける。