赤崎勇さん死去 青色LED開発でノーベル物理学賞
日本経済新聞
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2005(平成17)年前後、私が大学の学部生だった頃、名大の特許収入の核を当時なしていたのがまさに赤崎先生の青色発光ダイオードの特許技術でした。この特許収入が無くなると名大の特許収入が1/30まで落ち込むという俗説まで当時登場したときは衝撃でした。
多くの方がご存知のように、青色発光ダイオードは赤崎先生らの理論的基礎に基づいた特許部分と、中村さんらによる実用化の特許部分によって技術が主に構成されていました。青色発光ダイオードによってダイオードに光の三原色が漸く揃い、身近な所では信号機を始め数多くの応用例が生まれています。名大はノーベル賞のような大きな賞を取れる人を取る直前で他に取られる事例があまりに多い中、赤崎先生はそのノーベル賞の功績をきっちり名大の後人に伝えられるようなあり方を整備してくれた、本当に有難い方でした。今でも名大の東山キャンパスには青色発光ダイオードに関する建物があるくらいです。
ご冥福をお祈り致します。