[花蓮 2日 ロイター] - 台湾東部で2日、特急列車が脱線し、少なくとも50人が死亡、146人が負傷した。列車の運転手も死亡し、過去70年の台湾史上で最悪の鉄道事故となった。

車両内に残された人はいないもようだが、消防当局によると、死者はさらに増加するとみられている。

消防当局によると、脱線したのは台北から台東市に向かっていた特急列車。事件現場の花蓮市北部のトンネル内では脱線して車両が大きく破損した車両の様子がうかがえる。

鉄道当局によると、地滑り防止工事中だった現場横の山腹からサイドブレーキがかかっていなかった作業車が滑り落ち、線路内に進入して衝突したとみられている。

列車は8両編成で、衝突後後方の1-4号車からまず乗客が脱出、トンネル内の5ー8号車は激しく損壊しており、救出作業は難航していた。

政府によると列車には496人が乗っており、120人は立った状態だった。

2日は先祖を供養する祭日「清明節」の4連休の初日だった。

台湾では2018年に北東部で18人が死亡し175人が負傷する脱線事故が起きた。1981年にも北部で列車が衝突し30人が死亡した。

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