[北京 1日 ロイター] - 独フォルクスワーゲン(VW)の中国合弁企業は、米電気自動車(EV)大手テスラから環境車のクレジットを購入することで合意した。現地の環境規制に対応する目的だと、3人の関係者がロイターに語った。

中国は昨年2500万台が販売された世界最大の自動車市場で、燃費を改善したり、EVの製造を加速したりするなど自動車メーカーによる環境に優しい取り組みを後押しするため、クレジット制度を導入している。

メーカーはクレジットで環境車ではない自動車の製造で発生するマイナスのクレジットを相殺できる。さらに、全体の目標で規制を順守するためクレジットを購入することもできる。

VWはコメントを控えた。声明では、戦略的に中国の規制に対応してく方針を示したが、クレジットの購入が必要かどうかについては言及しなかった。

関係筋によると、テスラからどれだけクレジットを購入するかは不透明だが、VWは1クレジットにつき3000元を提案しており、これまでより高いという。

当局への届け出によれば、テスラのクレジット販売による収入は2020年、15億8000万ドルに上った。