2021/4/4

【提言】日本にイノベーションを取り戻す「5つのポイント」

東京大学情報学環教授 「妄想する頭思考する手」
ビジネスパーソンに必要な知識を、1カ月で体系的に学ぶ連載「プロピッカー新書」。
今月のテーマは「発想法」だ。
すべてのビジネスパーソンが「新しいアイデア」を求められる現代。「課題やニーズありき」のアイデアではなく、「妄想」を起点にものを生み出すことの大切さを説くのが、東京大学大学院教授の暦本純一氏だ。
暦本氏は、AR(拡張現実)やスマートフォンのタッチスクリーンの元となる研究を次々に発表してきた。新著『妄想する頭 思考する手』でも、「私の仕事は『発明』である」と述べている。
目の前の課題ばかりにとらわれることなく、自らの内にある「妄想」から新しいものを生み出すにはどうすればよいのか。その全技法を、4回にわたって解説する。
最終回では、イノベーションを起こすために社会、個人に求められるあり方とは何か、発明家の「5つの視点」から問い直す。
INDEX
  • 「選択と集中」にとらわれない
  • 「なぜ開発をするか」を見失わない
  • 自分の20%ルールをつくる
  • 環境のせいにしない
  • モノづくりの衝動に立ち返ろう