沖縄でコロナ111人感染 陽性率7.7%「感染蔓延期」 飲食・遊興はきょうから時短営業【4月1日朝】

 沖縄県は3月31日、新型コロナウイルスに新たに111人が感染したと発表した。100人を超えたのは、1月27日の131人以来。感染者の急増を受けて玉城デニー知事は同日、会見を開いて感染予防対策の徹底を呼び掛けた。県内では会食や飲み会での感染拡大が続いており、県は4月1日から同21日まで本島20市町村の飲食店などへ営業時間短縮を要請する。

 要請の対象は那覇や糸満、浦添などで、営業時間を午前5時~午後9時まで、酒類の提供は午前11時~午後8時までにするよう求めている。玉城知事は「感染拡大を封じ込めるという強い気持ちが重要だ。(時短要請後も)感染拡大の兆候が見られる場合は要請内容の変更や、さらなる強い措置を検討せざるを得なくなる」と強調した。

 警戒レベルの判断指標では、療養者数、病床占有率、直近1週間の新規感染者数に加えて、新規PCR検査の陽性率が7.7%で第4段階「感染蔓延(まんえん)期」に入った。この項目が第4段階となるのは1月20日以来。

 31日の新規感染者のうち、濃厚接触者を保健所が検査する「行政検査」で陽性が判明したのは9人、症状のある人が医療機関で検査を受けた「保険診療」は101人だった。

 県の糸数公保健衛生統括監は「市中感染が広がりつつある」と警戒感を示す。入院患者数の増加が緩やかなため、医療機関の状況はまだ最も悪いレベルには達していないといい「今のうちに新規感染者を抑えたい」と訴えた。【関連ニュース】
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