(ブルームバーグ): ソフトバンクグループは1日、オンラインで合同入社式を行い、国内通信子会社のソフトバンクをはじめ、ヤフーやLINE、ジャパンネット銀行、SBテクノロジーなど傘下企業21社の新卒社員約1000人が参加した。

ソフトバンクG広報担当の湯浅謙一氏によれば、孫正義社長は新入社員への祝辞で進化の大切さについて話したという。

地球上に初めて生まれた生命体のバクテリアについて触れ、「増殖時のコピーミスから進化した新種が生まれた。自己増殖ももちろん大切だが、意図的にコピーミスをしてみることで進化する場合がある」と指摘。「皆さんには進化の芽になっていただきたい」と語った。

ソフトバンクGが国内のグループ中核企業を集めて合同入社式を行うのは初めて。同社はヤフーを運営するZホールディングス(ZHD)を通じて2019年にファッション通販サイトのZOZOを買収し、今年3月にはZHDとメッセージアプリのLINEが経営統合するなど傘下企業の裾野を広げている。

ソフトバンクによると、同社からはグループ最多の456人が出席した。広報担当の高橋里歌氏は、合同入社式の意義について「各社の強みを掛け合わせてシナジーを生み出し、進化していくことが重要」と説明した上で、「目指す方向性や各フィールドで活躍する意義の共通理解を図ることが目的」と述べた。

合同入社式にはZOZOやアスクル、IDCフロンティア、SBエンジニアリングも参加した。

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