[ロンドン 31日 ロイター] - ドイツの自動車大手ダイムラーは31日、世界的な半導体不足にもかかわらず、今年は良いスタートを切ったと表明、電気自動車へのシフトを加速する方針を示した。

今年の売上高と税引き前利益は、新型コロナウイルスの流行で打撃を受けた昨年の水準を大幅に上回る見通しという。

ドイツのBMWやフォルクスワーゲン(VW)同様、昨年後半は、中国で利益率の高い高級車の販売が好調で、売り上げの回復に寄与した。

同社は「昨年からの追い風で良いスタートを切り、今年度に自信を持っている」との声明を発表した。

同社はトラック・バス部門「ダイムラー・トラック」の上場準備を進めており、年内に完了するとの見通しも示した。同社は2月に同部門をスピンオフ(分離・独立)する計画を発表した。

電動化を加速をする方針も示したが、詳細は明らかにしなかった。

同社は2019年に、乗用車販売全体の50%以上が2030年までにプラグインハイブリッド車か完全電気自動車になるとの見通しを示している。