[サンパウロ 30日 ロイター] - ブラジル中央銀行は30日、米フェイスブックの対話アプリ「ワッツアップ」に対し、米クレジットカードのビザやマスターカードの決済網を通じた利用者間の送金サービスの提供を許可した。

中銀は昨年6月に同サービスの停止を命じていた。競争や効率性、プライバシーの観点で国内の既存決済システムに悪影響が及ぶ恐れがあるとしていた。

ワッツアップの広報担当者は、可能な限り早期に送金サービスを開始するために最終段階の準備を行っていると述べた。ブラジルのワッツアップ利用者は1億2000万人を超えている。

ただ、送金サービスは利用者同士に限定され、事業者への送金は含まれない。中銀は昨年11月に独自の即時決済システム「Pix(ピックス)」の運用を開始しており、利用が広がっている。