[ソウル 30日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩総書記の妹、金与正・朝鮮労働党副部長は、韓国の文在寅大統領が北朝鮮による最近のミサイル発射実験に「懸念」を示し、米韓と北朝鮮は対話に障害を生み出すべきでないと述べたことを強く非難した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が30日に伝えた。

北朝鮮が先週、日本海に向けて弾道ミサイル2発を発射したことを受け、韓国の文大統領は26日、同国と北朝鮮、米国は対話を継続するために取り組む必要があり、困難を生み出すべきではないと述べた。

与正氏はこれについて、米国に賛同する恥ずべき発言だと批判した。米国は北朝鮮のミサイル実験を非難し、同国の核・弾道ミサイル計画は国際社会の平和と安全にとって深刻な脅威だとの見方を示している。

与正氏はKCNAを通じて出した声明で「韓国によるこのような非論理的で恥知らずの行為は、米国の悪党のような論理と全く同じだ」と述べた。