台湾発のAppier Group、公募時価総額1598億円で本日上場 - INITIAL
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本日、マザーズに公募時価総額1598億(2021年最大)で上場するAppier Group(エイピアグループ)について解説しました。
今回注目した主なポイントは以下です。
・台湾発の企業がなぜ東証で上場するのか
・時価総額1598億を支える業績
・トップVCのSequoia Capital India、ジャフコ グループ、LINE、ソフトバンクグループ、NAVERが投資
・SaaS企業が海外15カ国展開
・2019年には日本のスタートアップEmotion Intelligenceを買収
一般的に国内SaaS企業は上場するまでは海外展開することはありません。Appier Groupは市場リサーチに基づき、直販・代理店販売・直販と代理店販売のミックスの3パターンを国によって変えているようです。
日本ではサイバー・エージェントが代理店となり、拡販しています。
2019年に買収したスタートアップEmotion Intelligenceの元社長がnoteで買収までのストーリーを書いています。
https://note.com/asami623/n/nf74ff3c96a50
Appier Groupは自社のAI技術と買収先企業との技術を掛け合わせてさらに機能をアップデートさせるM&Aをしてきたのも特徴です。
今後、日本と台湾を起点にどのような事業展開をしていくのか注目です。
「事業計画及び成長可能性に関する説明資料」
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120210330486608.pdf粗利率が低い気はしますが、成長率、NRR、Churn Rate、LTV/CACは良い感じな印象を受けました。
先ほど見たら時価総額は1897億円で、なかなか好調のようですね。
■Appier GroupのSaaSメトリクス
ARR:94億円(ARR成長率:36.6%)
リカーリング売上収益比率:95.8%
粗利率:45.9%
NRR:118%
Churn Rate(顧客数ベース):0.82%
Churn Rate(レベニューベース):0.59%
ARPA:10.8百万円
LTV/CAC:6.9「エイピアグループは2012年に台湾で設立されたAppier(エイピア)の持株会社である。エイピアはAIを活用したマーケティングツールを提供しており、すでに台湾、日本だけでなく、米国、インド、オーストラリアなど15カ国で事業展開する。Sequoia Capital India、ジャフコ グループのアジア向けファンド、LINE、ソフトバンクグループ、NAVERなど著名投資家がこぞって投資しており、中でもSequoia Capital Indiaは第二位株主となっている。」
「月次顧客解約率がコロナ禍にも関わらず、2019年の0.98%から2020年は0.82%に下がっている点にも注目である。」
「エイピアのエンジニアのうち、約70%がAI又はビッグデータの領域における博士号又は修士号を保有している。」