タイ、越境者を強制退去 ミャンマー国軍の空爆から避難
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すでに近隣諸国にミャンマーから難民が逃れる状態になっています。
難民として外国に逃れるというのは、簡単にできることではありません。家を捨てて数百キロを歩いて移動できなければいけないし、逃れる先の国が入れてくれなければなりません。実のところ、世界中の紛争地で、移動ができない人は現地に残るしかありません。
ミャンマーの近隣諸国は、タイ、中国、インド、バングラデシュですが、どの国も難民を歓迎するということは無いし、追放することもあります。実際に100万人を超えるミャンマー出身者を受け入れている、もしくは黙認しているのはタイとバングラデシュです。
タイの場合、すでに100万人を超える人々がミャンマーから入ってきているので、受け入れられる可能性は高いと思われているでしょう。
タイとしては、ビザも就労許可も無い外国人を極端に安い賃金で雇うことで経済を回している、という事情もあります。難民として公式に認定しているという訳ではもちろんありません。
しかし、コロナ禍の関係で、労働力の需要は減っています。労働力として必要でなければ、タイもミャンマーからの難民を受け入れようとはしないでしょう。藁をもすがる思いでタイへ逃げ込んだ方々の心中を思うと本当に胸が痛い。どうすれば平穏な日々が戻ってくるのだろうか。
武力によって被害を受けるのはいつも普通の暮らしを望む人たちだ。国を統治する君主はこういう姿を見て何を思うのだろう。タイ経済にとってミャンマーからの出稼ぎ労働者の存在は欠かせませんが、昨年末からのコロナ感染者の大半が彼ら・彼女らであったことから国内での風当たりも強くなっています。
一方、ミャンマーでの軍事クーデターへの反発も強く、ミャンマーの国民を支援したいという声も日に日に高まっています。タイも軍政権に対するデモが毎週行われており、他人事には思えないのでしょう。