[29日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)は29日、米ファイザー・独ビオンテック製と米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、1回目の接種から2週間後に感染リスクが80%低減したという調査結果を発表した。

さらに、2回目の接種を受けてから2週間後の有効性が90%だったことも示された。

CDCは昨年12月14日から今月13日までの13週間、米6州の医療従事者ら3950人を対象に調査を実施。無症状の感染例を含めた新型コロナ感染に対するワクチンの有効性を分析した。

今回の調査結果では、1回目の接種後にワクチンの効果が出始めることを示したこれまでの研究結果が確認され、無症状の感染も抑制できることが確認された。

ワクチンの供給が限られている一部の国では、より多くの人に行き渡らせるため、2回目の接種を先延ばしにする動きが出ている。一方で米公衆衛生当局は、臨床試験に基づいて規制当局が承認したスケジュールで2回の投与を引き続き推奨している。

CDCの調査では、対象となった人の約74%が少なくとも1回目の接種を受けており、無症状の感染例を確認するため、週ごとに検査を実施した。

CDCのワレンスキー所長は、ワクチンが医療従事者らに対して早期に実質的な感染予防効果をもたらしたとの見解を示した。

CDCは今回の調査結果について、1回目の接種から2週間後に予防効果が出始めることを示しているものの、推奨される2回の接種を受けた人に最大の効果が見られたと改めて強調した。

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