[ロンドン 29日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のデータによると、2月の消費者向け融資は前年同月比9.9%減と比較可能な1998年以降で最大の減少幅となった。

新型コロナウイルス感染拡大防止のためのロックダウン(都市封鎖)で貯蓄が増加したことが背景にある。

EYアイテムのエコノミスト、ハワード・アーチャー氏は消費者向け融資が7カ月連続で純減となったことを踏まえると、消費者の支出余力は大きいと指摘した。「活動制限が徐々に緩和されていく中で、第2・四半期からの景気回復で消費者が中心的な役割を果たすとの期待を抱かせる」と述べた。

消費者向け無担保融資の減少幅は12億5000万ポンドとロイターがまとめたエコノミスト予想の中央値と一致した。1月は26億5000万ポンド減だった。

2月の住宅ローン承認件数は8万7669件と市場予想(9万5000件)を下回り、1月の9万7350件から減少した。