ビジネス

2021.03.29

NYタイムズのコラムがNFTオークションに出品、6000万円で落札

Getty Images

ニューヨーク・タイムズ(NYT)は先週、テックコラムニストのケビン・ルース(Kevin Roose)が執筆し、プリント版に掲載されたコラムの所有権をNFTのオークションに出品した。3月26日、このコラムは約55万8000ドル(約6100万円)で落札された。

ルースが執筆したコラムは「Buy This Column on the Blockchain!(ブロックチェーンでこのコラムを買おう!)」と題されたものだった。

このコラムは、25日にFoundationと呼ばれるマーケットプレイスに出品され、24時間後に350ETHで落札された。Foundationではアーティストや投資家がデジタルコンテンツから作成したトークンが、ブロックチェーン技術を使って取引され、その希少性が評価されている。

ローズのコラムは、@3FMusicというユーザーによって落札された。@3FMusicは、記事のPNG画像という形でコラムの所有権を得ただけでなく、今回のオークションについて今後執筆される記事に登場することになる。また、ポッドキャスト番組「The Daily」の司会者であるMichael Barbaroから祝福のボイスメモが授与される。

ルースはその後の記事で、このコラムがNYTの約170年の歴史の中で初めてNFT化されたものだと述べ、「落札者は歴史の一部を所有することになった」と書いた。

今回の収益は、NYTの慈善団体Neediest Case Fundに寄付される。

NFTはここ数カ月で爆発的なブームとなっている。ツイッターのCEOのジャック・ドーシーは3月22日、自身の初めてのツイートのNFTトークンを約290万ドルで売却していた。

これまでで最も高値で売却されたNFTは、ビープル(Beeple)と呼ばれるアーティストのデジタルアートの一部で、先月のオークションで6930万ドルの値がついていた。

編集=上田裕資

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