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国交省、全国56都市の3D都市モデル公開。仮想空間で都市をそのまま再現可能

 国土交通省は、3D都市モデルの整備・活用を目指す「Project PLATEAU(プロジェクトプラトー)」について、2020年度の事業を完了したと発表した。あわせて、一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会(AIGID)との技術協力協定を締結し、3D都市モデルのオープンデータ化も開始する。

 Project PLATEAUは、現実の都市をデジタル上に再現する3D都市モデルの整備や活用を進めるプロジェクト。3D都市モデルでは、建物の高さや形状、地形などの情報に加え、建築物の名称や用途、建築年などの都市活動情報も内包しているため、仮想空間上で都市をそのまま再現できるのが特徴。さまざまなシミュレーションや分析、都市計画の立案などに活用できるとしている。

 今回PLATEAU ver 1.0として、全国56都市の3D都市モデルのデータセットや、防災やサービス開発などのユースケース、各種マニュアルや技術資料、開発者向けソースコードの公開などを実施。3D都市モデルは、AIGIDのG空間情報センターにてオープンデータとして4月中にも提供を開始する予定。なお、東京23区のモデルデータについては先行して公開を開始しており、すでにダウンロードが可能となっている。

 2021年度は、3D都市モデルの整備や更新、活用におけるエコシステムの構築を目指すとしており、3D都市モデルの全国展開のほか、簡単で効率的な整備および更新手法の開発や、自動運転などへの応用、より緻密なデータの整備などに取り組んでいくという。