ポルシェのEVスポーツ『タイカン』、初の無線ソフト更新…新機能の後付けも可能に

「ターボS」はアップデートで加速性能が向上

バッテリーの節約充電機能を新採用

後付けの新機能は購入かサブスクリプションを選択可能

ポルシェ・タイカン
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ポルシェは3月23日、ブランド初のEVスポーツカーの『タイカン』(Porsche Taycan)に、発売後初の無料ソフトウェアアップデートを行うと発表した。

ポルシェは2020年9月、タイカンの2021年モデルを発表した。これ以前に販売された2020年モデルのタイカンの全世界の顧客に対して、2021年型の主要な新機能を、無料ソフトウェアアップデートで車両にインストールする。

「ターボS」はアップデートで加速性能が向上

アップデートの内容は、ドライビングダイナミクスの改善、新しいインテリジェント充電機能、「ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)」システムの新機能、「ポルシェコネクト」の新機能が含まれている。

アダプティブエアサスペンションを装備したタイカンでは、新しいスマートリフト機能がアップデートでインストールできる。これにより、タイカンをプログラムして、道路の凹凸やガレージの段差などにおいて、車高を自動的に引き上げることが可能になる。

もうひとつのアップデートが、シャシーコントロールの最適化だ。これにより、スリップコントロールが改善され、シリーズ最強の「ターボS」グレードの加速性能が向上する。ターボSは、ローンチコントロールとの組み合わせにより、0~200 km/h加速タイムは9.6秒と、従来よりも0.2秒短縮される。

バッテリーの節約充電機能を新採用

また、目的地に到達するための充電レベルを設定できるようになった。アクティブルートガイダンスを使用した充電プロセス中に、残りのルートの航続に必要な充電レベルに達した時、ドライバーは車両とアプリで通知を受け取り、ドライブを続けることができる。新しいバッテリー節約充電機能により、充電容量を最大270kWから200kWに抑えることも可能に。その結果、充電中のバッテリー温度が低くなり、効率的な充電プロセスが実現するという。

また、出力22kWのオンボードAC充電システムは、2021年末から、一部の市場で後付けオプションとして選択できるようになる。

ナビゲーションシステムもアップデートされる。地図上に直接オンライン情報を表示することや、車線レベルの精度で交通情報を表示することが可能になる。エンターテインメントに関しては 、Apple IDを車両に接続するユーザーは、「Apple Podcasts」(ビデオストリーミングを含む)と「AppleMusic」の歌詞機能を利用できるようになった。

一方、ワイヤレス「Apple CarPlay」では、iPhoneのアプリがワイヤレス接続によって、ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)システムで利用できるようになった。このアップデートには、多数のコントロールユニットの重要なソフトウェア最適化も含まれている。

後付けの新機能は購入かサブスクリプションを選択可能

さらに、ファンクション・オン・デマンド(FoD)によって、タイカンの顧客はいつでも、無線通信によって、新たな機能を後付けすることができる。「ポルシェインテリジェントレンジマネージャー(PIRM)」、「パワーステアリングプラス」、「アクティブレーンキープアシスト」、「ポルシェイノドライブ」が対象になる。

顧客は、タイカンの新機能を購入するか、月額サブスクリプションにするかを選択できる。サブスクリプションには、3か月の無料トライアル期間が適用される。「ポルシェコネクトストア」に登録して、車両に追加する新機能を選ぶと、ポルシェのバックエンドはスマートフォンのネットワークを通じて、データをタイカンに送信し、接続を確立できるようにする。

ドライバーは、ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)によって、データのインストールが可能になったことを通知される。その後、インストールが終わると、センターディスプレイにメッセージが表示される。

《森脇稔》

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