初無敵、知方学…当て字に込めた意味 アイヌ由来の難読地名街道

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佐藤宥紹・釧路短大教授が調査した「加茂家干場関係台帳」のコピー。今も使われる漢字表記の地名も記されていた=佐藤教授提供
佐藤宥紹・釧路短大教授が調査した「加茂家干場関係台帳」のコピー。今も使われる漢字表記の地名も記されていた=佐藤教授提供

 「来止臥(きとうし)」「浦雲泊(ぽんとまり)」「冬窓床(ぶいま)」「初無敵(そんてき)」「知方学(ちぽまない)」……。ここはどこ? 異世界を旅するような錯覚に陥る。

 釧路、厚岸(あっけし)、浜中の3町の太平洋岸を走る道道142号「北太平洋シーサイドライン」は、振り仮名なしにはとても読めない「難読地名街道」だ。いずれもアイヌ語由来の地名だが、ユニークな漢字の当て方は、さしずめ百数十年前の「キラキラネーム」といったところか。

 記者がこの道を初めて運転したのは三十余年前。不思議な地名をPRする木製看板に遭遇するたびに車を止めて由来に目をこらし「こういう売り込み方もあるのか」と感じた。

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