独、復活祭のコロナ対策撤回 「国民に許し請う」とメルケル氏
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昨年、迅速な初動対応と国民への冷静な呼びかけで評価を上げたメルケル首相でさえ、その神通力が弱まっています。ここに見えるのは、やはり社会の疲弊です。九月の総選挙を睨めば、そうした疲労を訴える声に配慮せざるを得ない。締め付け一辺倒では、なかなか上手く行かないことが世界的に露になっています。
なおフランスやイタリアなどでは、感染拡大を受けて行動制限が強化されています。しかしその内容は、第一波に比べると遥かに緩やかです。ワクチン接種が緩慢ながらも進んだことがあるのかもしれませんが、社会の疲労を考えた場合、総量的な行動制限はやはり無理だと政府は判断せざるを得ないのでしょう。
徹底して行動制限を強化し、感染を抑え込んでから経済活動を再開すべきだという意見があります。そうした主張に近い政策がとられたヨーロッパを見ている身としては、徹底した行動制限もまた抜本的な対策とは言えず、経済活動との両立が現実的な解ではないかと考える次第です。ZDFのスペシャル番組の報道では、
国民はメルケルの謝罪を、評価しているとの事です。
メルケルは、私1人の問題としていますが、
先日CDUの党首となったラシェットは、
16の州代表が集まって皆で決めた事だと、
この苦しい状況を皆で乗り越えようと、
連帯を呼びかけました。
しかしこれで、今後のコロナ感染者の増減は
ある意味政府の責任にできなくなったとも
言えるかと思います。
国民が不満を述べれば、それに応える。
しかし、述べた不満は、そのまま自分達に
帰ってくる、ドイツ的だと思いました。
日本の国民やメディアは、批判した事が
自分に帰って来た時、それを受け入れる
覚悟があるのか?
を考えさせられました。これは評価されるべき姿勢だと思いますね。仇敵トランプのアカウント凍結の際にもメルケルは率直にそれは間違っていると声をあげました(欧州各国からそういう価値観に基づいて批判がでていたわけですが)。
重要なことはメルケルですらコロナ対策で間違えたらこうして謝罪するということだと思います。首都東京の状況と雲泥の差を覚えます。